※このコンテンツの情報は伝聞・経験を元にしたもので全てが医学的に根拠のある物ではありません。この情報をご利用になる際は飼い主さんの判断の範疇でお願いします。個体差もありますので、不安な場合は獣医さんへご相談下さい。
**TOPICS**
●日照時間調整してみよう
〜たまボコ姫と仲良く暮らすために〜
鳥の獣医さんに勧められ、我が家ではそれなりに効果があったなと感じた日照時間調整。はっきり言ってタマゴ姫に悩まされている方以外は試さなくて良いと思うほど面倒くさいです。
そしてそれなりの効果が出るのに(我が家の場合です。)数ヶ月かかるので即効性はありません。
ただ、発情気味のインコちゃん(重度の多卵症などでない)の発情予防などには良い方法だと思います。

この方法はセキセイのバイオリズムを調整する方法です。即効性はありません。
体調の悪いタマゴ姫は獣医さんの治療を受けた上、相談して補助的にここの情報をご利用下さい。
また、この情報は♀インコに対してのみ有効です。(管理人が♂の発情に疎いため)
「日照時間調整」って何?

その名の通り「日照時間」=昼の明るい時間をコントロールして、♀インコのバイオリズムを整えることです。
私たちも不規則な生活を続けるとバイオリズムが乱れ自律神経失調症などになることがあります。早寝早起きをしなさい、なんて子供の頃に言われましたね。
女性の場合この自律神経の乱れから生理不順に悩まされたりもします。
多卵症・過発情のインコちゃんの場合、この体内リズムのバランスがおかしくなってしまってホルモンのバランス異常を起こしているそうです。そのリズムを時間をかけて正常に近づけてあげようというのが、日照時間調整です。

また、♀インコには発情を促す日照時間というものがあります。
所謂繁殖シーズン、春秋の日照時間は♀インコちゃんに「陽気も良いし、子育てしたいわね〜」と思わせてしまうことがあります。
裏を返すと、真夏・真冬は繁殖に適さないので自然な状態では繁殖シーズンあり得ないわけです。それを逆手にとって昼の時間をコントロールして発情を予防する、という♀インコちゃん(※発情させたくない場合)との付き合い方もあります。

・昼(明るい時間)がどれくらいだと発情促進するのか。

これはだいたい<10〜12時間>がもっとも良くないようです。
人の生活には電灯があるのでその明かりを感じれば鳥さんは「昼」だと認識してしまいます。
発情抑制の効果を期待するのであれば(抑制であり全てを防げるわけではありません)日照時間を8時間以下(真冬)か14時間以上(真夏)に調整します。
日照時間調整の方法。

これは簡単なんですが、鳥かごを厚い布などで光を遮り人工的な闇(=夜)を作ります。そして昼間は明るい環境においてやります。

なるたけ規則正しく昼、夜をコントロールして上げることが肝心です。あとは飼い主さんの根気です(^^;

※夏場は熱がこもらないよう気を付けて下さい。
過発情のタマゴ姫のための日照時間抑制〜通常版

「昼を5時間にする」以上!

…異常に簡単そうですが、これを数ヶ月続けることは忍耐力を要します。インコちゃんとのコミュニケーション可能な時間も減ります。
特に日中5時間以上家を空けるお宅では実施が困難に思われますが、これはインコちゃんの昼をずらせばよいだけなので自らが負担にならない程度に都合をすりあわせて柔軟に対応して下さい。
たとえば夕方帰宅するのであれば、帰宅した夕方(仮に5時とする)にインコちゃんを起こし、5時間後(ここでは10時)に寝かしつけるという方法があります。


過発情のタマゴ姫のための日照時間抑制〜本格版

「10時間かけて1時間<昼>1時間<夜>を5回繰り返し、そのほかは夜とする」

非常〜〜〜〜に、手間がかかります。
が、こちらが鳥医療の臨床現場で試されている実際の方法です。私たちの家では研究室ほど完全に昼夜をわけることは出来ませんが、臨床では効果の出ている方法だそうです。
こちらは毎日付きっきりでいないといけないので万人向けの方法ではないですが、毎月産卵してしまうような酷い多卵症の子など、試す価値はあると思います。
上記の「昼5時間」もこちらよりは効果が劣るようですが、続けて見る価値は勿論あります。
私は上記の「昼5時間」法を獣医さんの薦めで始めて、10ヶ月弱続けました。
現在、過度の産卵が止んでいるソーダですが(まだまだ発情気味ですが産卵はしなくなりました)実際ありとあらゆる手段を試していたため、日照時間調整(抑制)の効果が全てかどうかはわかりません。
ただ、これを始めてから発情が長引かなくなったり、徐々にですがそれなりの効果があったのも確かです。もし試されたことがないのであれば、この方法を一番お薦めします。

発情というのはその♀インコちゃんの身体に準備が出来、あとは心の問題です。
可愛がりすぎだ、甘やかしすぎだ、インコと隔離しろ…等々飼い主さんが「発情対象」であった場合、周りや獣医さんから2次的に傷つけられる事も多いです。
確かに発情した子を過度に刺激することは御法度です。
だからと言って産卵しだしたインコちゃんをいくら避けても卵は止まりません。
なぜなら発情・産卵のスイッチが入れば数個の産卵をし、抱卵をし、その後卵管の充血が引き肛門周りの充血が収まるまではスイッチはオフにはなりません。

ただ、過発情で多卵症のインコちゃんはこのスイッチが入りっぱなしになってオフにならないのです。この悪循環にはまってからでは恋愛対象の如何に関わらず、体調がそれなりに整えばまた産卵するようになってしまいます。
このおかしくなってしまったバランスを1日2日で解決することは不可能です。
あなたが夕方優しく声をかけたせいでその子が産卵したわけではないのです。

これは私の偏った考え方ですが、いくら過度のタマゴ姫とはいえ「姿も見せず、声もかけず、他の部屋に隔離して、食事と掃除だけする」そんなものが鳥との幸せな暮らしとは思えません。
タマゴ姫は普通の身体ではないので、獣医さんの助けも必要です。保温や栄養管理も要ります。接し方にも節度が必要です。
けれど、彼女らに孤独を与える必要はないと思います。

タマゴ姫と暮らす方々は永遠にこの両天秤で悩まれるかと思います。正解もありません。しかし彼女らに快適を与えることは可能です。


過度の産卵は命を削る行為です。
それを忘れずにより良いタマゴ姫との生活向上を目指して下さい。

2003.9/5/BIBI

Close this Window




女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理